自社サイトにしか書かれていない数字は、いつかずれます。
2026年9月10日、弊社のサイトで、賠償責任保険の額が8ページで大きすぎ、飛行時間が10ページで小さすぎました。ずれの向きは逆でしたが、原因は同じでした。
見つかった経緯
ドローン空撮の費用の記事を書くとき、下書きに、公開中の料金ページから保険の額を写しました。その下書きを読んだ私が、「対人対物5億円」は間違いで、正しくは1億円だと気づきました。
⭐ 下書きは、公開中のページを正しいものとして写していました。元のページが間違っていたのです。
ずれていた数字
| 数字 | サイトに書いてあったこと | 正しい値 | ページ数 |
| 賠償責任保険 | 対人対物5億円 | 1事故1億円(保険の記録) | 8ページ |
| 飛行時間 | 120時間以上 | 212時間(DJI Flyの記録・2026年9月10日) | 10ページ(下書き1本を含む) |
🔴 保険の額は実際より大きく、飛行時間は実際より小さく書かれていました。
保険の額は、ご依頼を考える方が安心の根拠にする数字です。実際より大きく書いてあったのは、間違いの中でも重いものでした。
向きが逆だったことが、原因を教えてくれた
「盛った」のなら、どちらも大きく書くはずです。「控えめにした」のなら、どちらも小さく書くはずです。
⭐ 向きが逆だったのは、どちらの数字も、元の記録が無いままサイトの中で写し続けられていたからでした。1か所に書いた数字が、ほかのページに写され、そのまま残っていました。
もう1つ:「石垣島まで520キロ」
同じ日、与那国島の記事でも数字のずれが見つかりました。与那国町のホームページで確かめると、次のとおりです。
| 行き先 | 記事に書いてあったこと | 与那国町のホームページ |
| 台湾まで | 111キロ | 約111キロ(合っていた) |
| 石垣島まで | 🔴 520キロ | 約127キロ |
| 沖縄本島まで | (書いていなかった) | 約509キロ |
数字が全部でたらめだったのではなく、近い数字(509と520)のラベルがずれていたと考えられます。桁が同じ数字が2つあると、入れ替わっても目では気づけません。
直した手順
| 段 | やったこと |
| 1 | 全ページを機械で走査して、該当するページを出す(1ページずつ目で探さない) |
| 2 | 直す前の控えを、全ページ分とる |
| 3 | 文脈を1本ずつ見る(同じ定型文か、別の言い回しか) |
| 4 | 手元で置き換え、元に戻すと完全に一致するかを機械で確かめる(数字以外を1文字も変えていないことの確認) |
| 5 | サーバーで差し替える |
| 6 | 🔴 最後に、サイト全体をゼロから数え直す |
⭐ 6で、直し忘れが1件見つかりました。手元では直していた下書きを、サーバーに上げていなかったのです。自分が直したページだけを数えていたら、見落としていました。
また、飛行時間は保険の額とは別の語で走査し直しました。保険の話が無く、飛行時間だけが書いてあるページが1本あったからです。
決めたこと:先に正本を作り、サイトには丸めた値を書く
| 置き場所 | 書く値 |
| 社内の正本(記録) | 正確な値と、確かめた日(例:212時間・1,524回・2026年9月10日) |
| サイト | 丸めた値(例:200時間以上) |
飛行時間は、飛ぶたびに増えます。212時間と10ページに書けば、10ページが同時に古くなります。だからサイトには丸めた値を書き、正確な値は正本だけに置きます。
🔴 数字を変えるときは、正本を直してからサイトへ。逆の順番にすると、また元が分からなくなります。
この話の限界
⚠ 見つかったのは、保険の額・飛行時間・距離の3つです。サイトにあるほかの数字がすべて正しいことを、この日に確かめたわけではありません。
⚠ 正本を作っても、正本そのものが古くなれば、同じことが起きます。
自社サイトを、数字の出どころにしない
自社サイトは、自分たちで書いたものです。だからこそ、疑う対象から外れます。けれど、サイトは正本ではなく写しです。写しから写すと、間違いは静かに増えます。
記事の数字を確かめる工程は、ほかの記事にも書いています(→ 記事の出どころを読み直したら、発言した人が違っていました)。
サイトの点検や、数字の管理のしかたのご相談は、Webマーケティング・SEO支援のページ、あるいはお問い合わせからどうぞ。お返事は3日以内を目安にしています。

