Claude Code には、作業の記憶(memory)を残しておく仕組みがあります。記憶をまとめる目次のファイルには上限があり、それを超えた部分は読まれません。社内で Claude Code を使うなら、この上限は手順書に書いておきたい数字の一つです。
ところが、この上限の数字で、私の手元で一度、取り違えが起きました。公式の説明にある数字と、実際の動きの単位が違っていたのです。この記事では、その経緯と、社内の手順書にAIの道具の数字を書くときに気をつけたいことを書きます。
Claude Code の memory の上限:公式は「25KB」、実際は25,000字
公式の説明では、記憶の目次の上限は「200行または25KB」とされています。KB は通常、データの容量の単位です。日本語は1文字に2〜3バイトを使うため、容量で数えれば、入る文字数はずっと少なくなります。
ただ、2026年9月と10月に Claude Code の本体の動きを確かめたところ、上限の判定は容量ではなく、文字の数で行われていました。25,000字(絵文字など一部の文字は2字分)を超えたところで切られます。説明の文と、実際の作りとで、単位が違っていたことになります(今後の更新で変わる可能性はあります)。
AIの報告と公式が一致しても、確定にしない
10月に、作業を手伝わせていたAIから、25KBを容量として読み、上限は約8,000字だとする報告がありました。Claude Code も公式の説明を確かめて同意し、公開していた資料を直してしまいました。
同じ日に、9月に実測した記録が見つかり、元の数字が正しかったと分かって元に戻しています。実際には、報告も公式の確認も、同じ説明の文をもとにしていただけでした。
社内の手順書に、AIの道具の数字を書くときの3つの決まり
1. 数字には、出どころと確かめた日を添える
「上限◯◯字(2026年◯月に実測)」のように、どこで、いつ確かめた数字かを一緒に書きます。道具は更新されるので、日付があれば、古くなったことに気づく手がかりになります。
2. KB・字・トークンは、試して決める
容量なのか文字数なのか、といった単位の違いは、説明の文だけでは判断できないことがあります。担当者が実際に試すか、AIに実際の動きを確かめさせてから、手順書に書きます。
3. 書き換えてよい人と、根拠の置き場所を決める
手順書の数字を書き換えてよい人を決め、その数字の根拠(実測の記録)を置く場所も一つにしておきます。書き換える前にはそこを読み、道具が更新されたときは、確かめ直す合図にします。
まとめ
Claude Code の memory の上限のように、AIの道具の数字は、公式の説明と実際の動きがずれていることがあります。社内の手順書に書くときは、出どころと日付を添え、単位は実際の動きで確かめ、変える前に前の記録を読む。AIの報告と公式が一致したときほど、この3つを通すことをおすすめします。
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