社員に Claude を使ってもらうとき、まず気になるのが「入力した内容がAIの学習に使われないか」ではないでしょうか。Claude には、会話を学習に使うかどうかを選ぶ設定があります。
ただ、この設定を確かめるとき、一つ落とし穴があります。導入を進める人が自分の画面で確かめても、社員の画面が同じとは限らないことです。私は先日、講座の準備でそれを実際に踏みかけました。この記事では、Claude の学習させない設定について、社員に渡す前に何を確かめ、どう伝えるかを書きます。
自分の画面では切れていて、受講する方の画面では入っていた
10月12日、講座の台本を直していたときのことです。普段使っている私の Max プランの画面ではこの設定が切れていたのに、受講する方と同じ Pro プランの、アプリを入れてから触っていないアカウントで見直すと、最初から入っていました。
私の画面は、長く使ううちに設定を変えてきた画面で、最初の状態ではありませんでした。画面を一つしか見ていなかったら、この違いには気づけませんでした。
社員に渡す前に、会社として確かめておくこと
社員が使うプランで、実物を開く
私が確かめたのは、個人向けの Pro プランと Max プランです。会社向けのプランは確かめていません。会社向けのプランと個人向けのプランでは、設定の扱いそのものが違う場合もあります。社員に配るプランが決まったら、そのプランのアカウントを一つ、実際に開いて見てください。
Pro プランで見たときは、設定の中のプライバシーの項目に、会話をAIモデルの改善に使うかどうかを選ぶスイッチがありました(英語の表示では「Help improve our AI models」)。2026年10月12日の時点の画面です。
学習のほかに、お金と権限の設定も見る
学習の設定だけを見て終わりにしないことも大切です。使用量の画面に追加購入のスイッチがあるか、パソコンに入れる Claude のアプリにある、確認なしに作業を進める設定(「バイパス権限モードを許可」など)も、同じ機会に見ておきます。こちらはアカウントではなく、パソコンごとの設定です。どれも社員の側では気づきにくい設定です。
社員に伝えること:会社の方針と、誰が押すか
確かめたら、社員に伝える内容を決めます。伝えることは2つです。
- 会社としての方針……学習の設定はどちらにしてほしいか、追加購入はしてよいか
- 誰が押すか……社員が自分で押すのか、管理する人がまとめて設定するのか
私の講座でも、方針はこちらで示し、押すのは受講する方ご本人という形にしています。会社でも同じように、方針は会社が決め、押すのは本人、という分け方が一つの案になります。どちらの形にしても、決めた内容を社員に一度、言葉で伝えておくことが大事です。
まとめ
Claude の学習させない設定は、導入を進める人の画面ではなく、社員が使うプランの実物で確かめます。会社向けのプランは画面が違うこともあるので、思い込みで案内しない。学習の設定と一緒に、お金と権限の設定も見る。そのうえで、会社の方針と誰が押すかを社員に伝える。この順にしておくと、「確認したつもり」で配ってしまうことを避けやすくなります。
社員にAIを配るときの決めごとや、役割の分け方からご相談いただけます。お問い合わせからお気軽にどうぞ。

