社内で Claude Code と Codex の両方を使う場合、それぞれが読む決まりの文書(CLAUDE.md と AGENTS.md)を、どう書き分けるかを考えておく必要があります。
私も2つのAIを仕事で使い分けていて、全社向けと案件向けの文書を重ねて置いています。この記事では、2つの文書の読まれ方の違いと、会社で決まりの文書を設計するときの考え方を書きます(公式の説明は2026年10月11日に確認したものです)。
CLAUDE.md と AGENTS.md の違い:ぶつかったときの扱い
どちらも、上の階から順に文書を重ねて読みます。違いが出るのは、上下で矛盾があったときです。2026年10月11日時点の公式の説明では、Codex は作業場所に近い文書の指示を優先し、Claude Code は文書どうしに優先の順を付けていません。
会社として押さえておきたいのは、同じ文書でも、矛盾があるときの振る舞いがAIによって変わり得るという点です。Codex には文書の量の上限もあり、長く書きすぎると後ろが読まれません。
会社で決まりの文書を設計する3つの原則
1. 全社の文書は、全員に当てはまる約束に絞る
会社全体に置く文書には、どの案件にも当てはまる約束だけを書きます。法令に関わる表現の扱い、お客様の情報の扱い、公開や送信の前に誰が確認するか、といったものです。
2. 案件ごとの例外は、名指しで書く
案件だけの例外を作るときは、元の決まりのどれを、どう変えるのかを書き添えます。黙って別の指示を書くと、AIによってはどちらに従うかが定まりません。
3. 一つの約束は、一か所にだけ書く
複数の文書に同じ約束を書くと、直すときに片方を忘れがちです。正本は1か所にし、ほかからはそこを指すようにします。
決まりの文書は、定期的に点検する
私が自分の決まりの文書を点検したところ、文書に書かれていたフォルダやファイルの場所は107か所すべて実在しました。一方で、案件ごとの文書と全社の文書とで、公開の可否についての約束がかみ合っていない所がありました。
場所の正しさは確かめやすくても、約束どうしのずれは、書いた本人も気づきにくいものです。会社で運用するなら、決まりの文書を書き足した節目に、AIに「上下で同じことに違う決まりが書かれていないか」を一覧にさせ、どれを正とするかは担当者が決める、という点検を入れておくことをおすすめします。
まとめ
CLAUDE.md と AGENTS.md は、読む順番は同じでも、ぶつかったときの扱いが違います。会社で2つのAIを使うなら、上には全社の鉄則、下には案件のことだけ、例外は名指し、同じことは2か所に書かない。そして節目ごとに点検する。決まりの文書を上下で設計しておくと、AIが増えても振る舞いをそろえやすくなります。
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